
はじめに:略語を知るだけで英語がもっと身近に
「ASAP」や「FYI」って、SNSやメールで見かけたことありませんか?
なんとなく意味を想像できても、「実際どう使うの?」と迷う人も多いはず。
でも大丈夫。略語をちょっと理解するだけで、英語がぐんと身近になります。
短い言葉なのに、意味はしっかり伝わる——それが略語の魔法です。
たとえば、友達からメッセージで「BRB!」と来たら、それは「すぐ戻るね」のサイン。
知っているだけでやり取りがスムーズになり、ちょっと“通っぽい”印象になりますよ。
第1章:英語の三文字略語ってなに?
頭文字を組み合わせたスピード英語
英語の三文字略語(Three-Letter Acronym)は、
長いフレーズを短くした“言葉のショートカット”です。
たとえば
- 「ASAP」= as soon as possible(できるだけ早く)
- 「FYI」= for your information(ご参考までに)
どちらも、英語圏の人たちが日常的に使う便利ワード。
スマートに伝えるための文化が、こうした略語を生んだんです。
なぜそんなに使うの?
メール、チャット、SNS——英語のやり取りはスピード勝負。
略語を使えば、伝えたいことを短く・早く・的確に言えるからなんです。
特にビジネスシーンでは「TBD(未定)」や「ETA(到着予定)」などが大活躍。
時間を無駄にしない“効率重視の英語”ともいえますね。
第2章:略語を使うとどんなメリットがあるの?
1. 会話がテンポよく進む
長いフレーズを打たずに済むので、やり取りがサクサク進みます。
たとえば「できるだけ早く返信してね」→ Please reply ASAP.
短くてもきちんと伝わります。
2. 英語が自然に見える
略語を使うと「ネイティブっぽさ」が出ます。
たとえば友達に「BTW, how was your weekend?」
(ところで、週末どうだった?)
と送ると、軽快でフレンドリーな印象になります。
3. 英語ニュースやSNSが読みやすくなる
ニュース記事の中にも略語はたくさん登場します。
「TBD」「FAQ」「ETA」などの意味を知っておくと、英文を読むスピードもアップ!
第3章:今すぐ使える定番略語ベスト10
| 略語 | 意味 | 例文 | ポイント |
|---|---|---|---|
| ASAP | できるだけ早く | Please call me ASAP. | 少し強めのお願いにも使える |
| FYI | ご参考までに | FYI, the file is updated. | 丁寧で便利! |
| BTW | ところで | BTW, are you free tomorrow? | 会話のつなぎに最適 |
| TBD | 未定 | The location is TBD. | ビジネスでよく使う |
| ETA | 到着予定時刻 | ETA is 7PM. | 旅行・出張でも |
| DIY | 自分でやる | I love DIY projects! | ライフスタイル系 |
| OMG | なんてこった! | OMG, that’s amazing! | カジュアルに感情表現 |
| LOL | 笑 | LOL, you’re so funny! | SNS定番のリアクション |
| BRB | すぐ戻る | BRB, coffee time! | チャット中断時に便利 |
| FAQ | よくある質問 | Check the FAQ section. | サイトで頻出! |
略語は、使い慣れると本当に便利です。
最初は1つでもOK。少しずつ覚えていけば自然に身につきます。
第4章:略語を使うときのマナーと注意点
相手によって使い分けよう
略語はフレンドリーですが、相手やシーンによってはカジュアルすぎることも。
たとえば上司へのメールで「OMG!」はNGです。
代わりに「That’s great!」など自然な表現を使いましょう。
ビジネスでは「わかりやすさ」が最優先
略語を使うときは、相手が理解できるかを考えるのがマナー。
たとえば初めての取引先には、最初の1回だけフルスペルを書くのもおすすめです。
Please reply ASAP (as soon as possible).
こうすると丁寧で親切な印象になります。
第5章:SNSで使える!ちょっとおしゃれな略語たち
略語はビジネスだけじゃありません。
SNSやメッセージでも、英語の“こなれ感”を出してくれます。
| 略語 | 意味 | 使い方例 |
|---|---|---|
| ICYMI | 見逃したかもしれませんが | ICYMI, here’s the link! |
| TMI | 情報多すぎ(笑) | That’s TMI, haha! |
| IDK | わかんない | IDK, maybe tomorrow? |
| IMO | 私の意見では | IMO, this movie is underrated! |
| OOTD | 今日のコーデ | My OOTD: denim & sneakers! |
使うときは「相手との距離感」を意識して。
フォーマルな文面よりも、フレンドリーなSNS投稿や会話で取り入れると自然です。

第6章:略語で広がる!英語コミュニケーションの世界
会話がもっと自然になる!
略語を使うことで、英語の会話がぐっと自然になります。たとえば、ネイティブの友人が「BRB!」と言ったとき、「え、何?」と戸惑ってしまうより、「すぐ戻るね」の意味だと知っていれば、流れが止まりませんよね。
また、「OMG!」「LOL!」などのカジュアルな略語を適度に使うと、会話にちょっとしたユーモアや親しみが加わります。堅苦しい英語から抜け出して、リアルな会話が楽しめるようになるのです。
こんなふうに使うと自然ですよ。
A: That puppy is so cute!
B: LOL, I know! I can’t stop watching that video!
笑いながら共感するような、あたたかいやりとりが生まれます。
英語のニュースやSNSも読みやすくなる
ニュースサイトやSNSでは、略語がよく登場します。たとえばこんな感じです。
| 表現 | 意味 | よく使われる場面 |
|---|---|---|
| ICYMI | In Case You Missed It(見逃したかもしれませんが) | SNS投稿やニュースまとめ |
| IDK | I Don’t Know(わかりません) | カジュアルな会話やコメント欄 |
| IMO / IMHO | In My (Humble) Opinion(私の意見では) | ディスカッションやSNSコメント |
| FOMO | Fear Of Missing Out(取り残される不安) | SNS文化や心理トピック |
| OOTD | Outfit Of The Day(今日のコーデ) | Instagramやファッション系投稿 |
これらを知っていると、SNSのトレンドをより深く理解できます。「英語の記事は難しい」と感じていた人も、「あ、この略語知ってる!」と思える瞬間が増えるはずです。
覚え方のコツ
略語は丸暗記しようとすると大変ですが、日常の中で少しずつ慣れるのがコツです。
- スマホ設定を英語にしてみる
メニューや通知に略語が使われていることがあります。自然と目に入ることで覚えやすくなります。 - 海外ドラマやSNSを活用する
字幕付きで観ると、略語と実際の使われ方が結びつきやすいです。たとえば『Friends』や『The Office』など、会話中心の作品がおすすめ。 - 自分でも使ってみる
メールやチャットの最後に「FYI」や「TBD」を添えるだけでも、印象が変わります。最初は一つずつ試してみましょう。
第7章:ネイティブの略語センスを身につける
ネイティブはどう使ってる?
ネイティブは、略語をただの省略ではなく「トーンのコントロール」に使っています。たとえば同じ意味でも、略語を使うかどうかで印象が変わることがあります。
| 表現 | トーン | 印象 |
|---|---|---|
| Please reply as soon as possible. | フォーマル | 少し硬い |
| Please reply ASAP. | カジュアル | 親しみやすい・テンポが良い |
相手や状況によって、フルセンテンスと略語を使い分けるのがポイントです。
スマートな使い分け例
- 目上の人・ビジネス相手 → 「FYI」「TBD」など控えめで丁寧な略語
- 同僚・フラットな関係 → 「ASAP」「BTW」など軽快な略語
- 友人やSNS → 「LOL」「OMG」「BRB」など感情豊かな略語
こうして使い分けると、相手に合わせた柔軟な英語表現ができるようになります。
ちょっとした注意点
略語を多用しすぎると、かえって読みにくく感じられることもあります。特に初対面の人とのやりとりでは、相手が略語に慣れていない可能性もあるので要注意です。
慣れないうちは、「1文に1つまで」と決めて使うのがおすすめです。自然に見えるうえ、読みやすさもキープできます。
第8章:略語で見えてくる英語文化の面白さ
略語は文化の縮図!
略語をたどると、その時代の価値観やコミュニケーションスタイルが見えてきます。たとえば「LOL」は、インターネット黎明期のチャット文化から生まれたもの。今では「haha」や「😂」のような絵文字に近い感覚で使われています。
一方で「TBD」「ETA」などは、働く人々の「効率重視」の文化から生まれた略語。つまり、略語には英語圏の「時間を大切にする」意識が込められているともいえます。
新しい略語は日々進化中
最近ではSNSやネット文化を反映した略語が次々登場しています。
| 略語 | 意味 | 背景 |
|---|---|---|
| SMH | Shaking My Head(あきれた…) | SNSでのツッコミ的リアクション |
| TMI | Too Much Information(情報多すぎ!) | 雑談やSNS投稿で使われる |
| YOLO | You Only Live Once(人生一度きり) | ポジティブな行動を促す言葉 |
| IRL | In Real Life(現実で) | オンラインと現実の区別に使う |
| DM | Direct Message(ダイレクトメッセージ) | SNS全般で使用される |
こうした略語を知っていると、世界中の人とSNSでつながるときにもスムーズです。
第9章:英語略語を覚えるおすすめ学習法
① 自作ミニノートをつくる
自分だけの「略語帳」を作ると、覚えやすくなります。たとえばこんな形にまとめてみましょう。
| 略語 | 意味 | 使った場面・例文 |
|---|---|---|
| ASAP | できるだけ早く | Please reply ASAP. |
| TBD | 未定 | The date is TBD. |
| LOL | 笑 | LOL, that’s funny! |
手書きで書くと記憶に残りやすいですよ。
② フラッシュカードでゲーム感覚に!
アプリを使って略語をクイズ形式で覚えるのもおすすめです。短時間で繰り返すことで、自然に定着します。
- Quizlet(無料アプリ)
- Anki(記憶カードアプリ)
- 自作の単語帳アプリ など
スキマ時間にサッと確認できるので、通勤や休憩中の勉強にもぴったりです。
③ 実際に使って覚える
覚えた略語は、SNS投稿や英語日記にどんどん使ってみましょう。
たとえば…
ICYMI, I started learning new English phrases today!
こんなふうに投稿すると、アウトプットしながら定着させられます。
ポイントまとめ
- 英語の略語は「短く・楽しく・便利」に伝えるためのツール
- 略語を使うと、英語の会話やメールが自然でテンポよくなる
- フォーマルとカジュアルで使い分けが大切
- 略語には文化やユーモアがぎゅっと詰まっている
- 覚えるなら「少しずつ・楽しく・実践的に」がおすすめ
略語は、英語をもっと身近に、もっと楽しくしてくれる小さな魔法のような存在です。
今日覚えたひとつの略語が、あなたの英語コミュニケーションをぐっと広げてくれます。
