
iPhoneの「戻るボタン」がない!? まず知っておきたい基本の仕組み
「えっ、戻るボタンがなくなってる!?」と焦った経験、ありませんか?
実は、iPhoneにはもともとAndroidのような“戻るボタン”は存在しないんです。最初からボタンがない仕様なんですね。
Androidスマホでは画面下に「◀︎戻る」「ホーム」「マルチタスク」などのボタンが常に表示されていて、どのアプリでも同じ操作ができます。
一方でiPhoneは「見た目をすっきりさせたい」「直感的に操作できるようにしたい」というAppleのこだわりから、ジェスチャー操作や画面上のアイコンで戻る仕組みを採用しています。
特にホームボタンが廃止されたiPhone X以降のモデルでは、「どうやって戻ればいいの?」と戸惑う方が多いですよね。
でも大丈夫。慣れればすぐに使いこなせますよ。
たとえば、Safariや設定アプリでは、画面の左端から右にスワイプするだけで前の画面に戻れます。アプリ内でも、左上の「<戻る」ボタンが表示されることが多いので、まずはそこをチェックしてみましょう。
さらに、AssistiveTouchという機能を使えば、画面上に仮想の“戻るボタン”を置くこともできます。これなら指が届きにくい場所を操作する必要もなく、片手でもラクラクです。
iPhoneで“戻る”を便利にする3つの方法
ここでは、初心者の方でも簡単に試せる「戻る」操作の3つの方法をご紹介します。どれも特別な知識はいりません。
① スワイプでサッと戻る
まずは一番シンプルなスワイプジェスチャーです。
画面の左端から右へ指を滑らせるだけで、前のページや画面に戻ることができます。
Safari・設定・LINE・Instagramなど、ほとんどのアプリが対応しています。
もし戻らない場合は、そのアプリ側で制限されているだけなので安心してください。
「うまく動かない…」というときは、画面の端ギリギリからスワイプしているか確認してみましょう。ほんの少し内側から始めるだけでスッと戻れることもありますよ。
② AssistiveTouchで“戻るボタン”を作る
「やっぱりボタンがほしい」という方におすすめなのが**AssistiveTouch(アシスティブタッチ)**です。
設定方法はとっても簡単。
- 「設定」アプリを開く
- 「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」を選択
- 「AssistiveTouch」をオンにする
- メニューに「ホーム」「戻る」「通知センター」など、よく使う機能を追加
すると、画面上に丸いボタンが表示され、どのアプリでも自由に使えるようになります。
位置や透明度も自分好みにカスタマイズできるので、画面をじゃましません。
この機能は指が疲れやすい方や、片手操作が多い方にもぴったり。
まるで“自分だけの戻るボタン”が手に入ったような安心感があります。
③ スワイプ操作に慣れて自然に使いこなす
最初はスワイプ操作に戸惑うかもしれませんが、数日使うだけで自然と指が覚えてくれます。
「押す」より「なぞる」操作に慣れると、戻る動作もスピーディーに感じるはず。
iPhoneは“直感的に使えるデザイン”が特徴なので、「こうすれば動くかな?」と気軽に試してみるのが一番です。
ジェスチャーを覚えることで、画面を広く美しく使えるのも嬉しいポイントですね。
「戻る」がうまくできないときのチェックポイント
「スワイプしても反応しない」「AssistiveTouchが動かない」など、うまくいかないときは次の点を確認してみてください。
- 画面保護フィルムが厚すぎてタッチの感度が下がっていないか
- アプリやiOSが最新バージョンに更新されているか
- 設定 → 一般 → 転送またはiPhoneをリセット → 「すべての設定をリセット」を試してみる
設定のリセットはデータが消えるわけではなく、操作系の不具合をリフレッシュする方法です。
ほとんどの場合、これで「戻れない」トラブルは解決します。

便利ワザ:戻る操作をもっと快適にするカスタマイズ術
少し慣れてきたら、戻る操作をさらにスムーズにできるよう、自分好みにカスタマイズしてみましょう。
iPhoneは設定の自由度が高いので、ちょっと調整するだけでも使い心地が大きく変わります。
サイドスワイプの感度を高める工夫
画面の端からスワイプしても反応が鈍いときは、ケースやフィルムが原因のこともあります。
特に、厚みのあるガラスフィルムや縁が高いケースは、指がしっかり端に届かずに誤操作を起こしやすいんです。
そんなときは、指先で少し強めにスワイプしてみたり、画面の少し下のほうから動かすように意識してみてください。
慣れると、軽くなぞるだけでサッと戻れるようになりますよ。
AssistiveTouchのメニューを自分仕様に
AssistiveTouchは初期設定のままだと少し項目が多いかもしれません。
よく使う機能だけに絞ることで、もっと使いやすくなります。
たとえば、
- 戻る
- ホーム
- 画面の回転ロック
- スクリーンショット
この4つを入れておくと、ほとんどの操作をワンタップで済ませられます。
「ちょっとした手間を減らしたい」「手が疲れやすい」という方にもぴったりです。
片手モードで操作しやすくする
大きめのiPhoneをお使いの方は、片手モード(簡易アクセス)を活用してみましょう。
画面の下半分を下げて操作範囲を縮めることで、親指ひとつで“戻る”操作もラクになります。
設定方法はかんたんです。
「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「簡易アクセス」をオンにします。
その後、画面下端を軽く下方向にスワイプすると、画面全体がスッと下がります。
これなら片手でもスムーズに操作できるようになりますよ。
よくある質問:「アプリごとに戻る操作が違うの?」
実は、アプリによって「戻る」操作の方法や位置が少しずつ違います。
でも基本の考え方は同じです。
- Safari・設定アプリ:左端から右へスワイプ
- LINE・Instagramなど:画面上部の「<戻る」をタップ
- ゲームやショッピングアプリ:アプリ専用のボタンがある場合も
もし戻るボタンが見つからないときは、画面の上や左端を探してみてください。
多くのアプリは、Appleのガイドラインに沿って同じような配置になっています。
また、画面左上の「完了」や「閉じる」ボタンが「戻る」と同じ役割を果たすこともあります。
「前の画面に戻る=閉じる」と覚えておくと混乱しにくいですよ。
戻る操作に慣れると、iPhoneがもっと好きになる
最初は「戻れない!」「やっぱりボタンがほしい」と感じるかもしれません。
でも、ジェスチャー操作に慣れてくると、「ボタンよりラクかも」と感じる瞬間がきっとあります。
スワイプで戻る動作はスムーズで、画面を押し間違えることも少なくなります。
さらに、ボタンがない分だけ画面も広く、動画や写真が見やすいのも嬉しいですよね。
iPhoneは、使う人の“感覚”に合わせて設計されています。
そのため、戻る操作も「押す」ではなく「動かす」感覚に寄り添っているんです。
ポイントまとめ
- iPhoneにはもともと物理的な「戻るボタン」はない
- 戻るときは「左端から右へスワイプ」するのが基本
- AssistiveTouchを使えば、画面上に“戻るボタン”を作れる
- アプリによって戻る位置が少し違っても、基本の動きは同じ
- 片手モードやカスタマイズで、より快適に操作できる
慣れるまで少し時間がかかっても大丈夫。
少しずつ自分のペースで、iPhoneの“戻る”を楽しんでみてくださいね。
